『いるだけ支援』について

 

 

2015年4月28日付で、当団体が提案した「いるだけ支援」が復興庁の「心の復興」事業に採択されました。

 

私たちが構想する「いるだけ支援」とは、学生が仮設住宅に居住することにより、仮設住宅に住まう一生活者として簡易な生活支援や声掛けをし、「孤立死・関連死・自殺」をなくすという試みになります。


企画背景

 

 

私たちは2011年5月より、福島市内の仮設住宅、借り上げ住宅に住まう避難者の方々の支援を継続的に行ってまいりました。

その活動の中で、

 

・仮設住宅の空室が増えてきており、若者世代の存在が極端に少なく、仮設住民の高齢化が進んできていること。

 

・そのことにより、子ども・若者の声が無く、仮設住宅には寂寞感が蔓延しているということ。

 

・実際に、住民の方々が寂しさや仮設住宅の生活感の喪失を感じるという声。

 

を実際に目の当たりにしてきました。

 

 

それでも

 

若い人の「おはよう」「こんにちは」という声が聞こえるだけでも心が和む。

 

という仮設住民の声もも聞いてきました。

 

 

さらに私たちが、交流してきた福島市を中心とする20か所余の仮設住宅では孤立死は発生しておりません。孤立死・関連死・自殺の抑止に寄与することが私たちの活動の核心です。

 

 

そのような居住民の声や私たちの活動の理念から、この「いるだけ支援」を構想してきました。

その一方で被災者の生活支援ということを考えたとき

 

 

生活支援とはそれぞれの人々の人生に「寄り添う」ことであり、その一つの方法として住民の方々と「時間を共有」する「寄り添い」が具体的であると考えます。私たちは仮設住宅の皆さんの同居人となるわけですが、地域福祉の分野で言えば「セツルメント(定住)」活動という伝統的な手法をアレンジしたものです。

 


この企画のねらい

 

 

■学生が仮設住宅内に住まいをすることによって

 

 

〇各年代の対話場面や居場所をつなぎ「世代間交流」の亘りをつくる。

 

〇学生が生活の活力づくりに手を添えることによって、居住者本人が主人公となり、地域づくりの参画者となれるように、居住民に働きかける。

 

〇孤立死を防ぐ。(身体的・精神的・社会的)健康増進に寄与し、介護予防・疾病予防、そして関連死を防ぐ。

 

〇学生が生活者の1人として、仮設住民と日常交流をすることで仮設住宅の静寂観を好転化させる。

 

〇仮設住民の生活のメリハリづくりを行う。

 

〇外部との人交流を促進する

 

〇簡易なニーズに応える。

 

 

■仮設住宅の被災者支援の方向として

 

 

〇支援を受ける立場の一方通行型から双方向型を志向し、居住民自らも支える側に立つ自助・互助の関係づくりをする。

 

例えば、居住者から学生が着付けを教わることや、漬物のつけ方を教わるなどということである。

このことは、居住者の「いきがいづくり」や主体的な生活者であることをリードするということにもなる。

 

 

〇他大学、他団体のネットワークの中でこの「いるだけ支援」を支援の一つの形として汎用化し、水平展開を目指す。

 

 

〇復興公営住宅に住み替え後の見守り・声掛け活動の先手活動として「いるだけ支援」の経験をフォーマット化する。

 

 

ということがこの「いるだけ支援」の主なねらいとなります。

 

 

実施するにあたって

 

■実施予定

平成28年6月~平成29年3月末日

※3月以降も継続することを目標としております。

 

 

■実施場所

浪江町仮設住宅「北幹線第一仮設住宅」、「安達運動場仮設住宅」

 

 

■具体的な実施方法

学生の居住期間は基本的に4か月を目安とし、一年間を3期分け、1期につき学生2名が交代で居住していくことになります。

 

第Ⅰ期 5月中旬~9月中旬

第Ⅱ期 9月中旬~1月中旬

第Ⅲ期 1月中旬~3月31日(※5月中旬:継続の予定です)

 

1年間で1カ所につき6人、合計12人の学生が2DK2戸(北幹線第一)または3DK2戸(安達運動場)の仮設住居に住み、上記の目的・ねらいを基に活動していくこととなります。

 

 

「いるだけ支援」についてお問い合わせ、支援・寄付のお申込みなどはこちらまで

 

 

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