福島大学災害ボランティアセンターとは

<活動目的・意義>

2011年3月11日 東日本大震災。

福島県は地震・津波に加えて、東京電力福島第一原子力発電所の事故による甚大な被害を受けました。特に原発事故の影響は浜通り地方にとどまらず、県内各地に広がっています。そのような中で、福島県民は風評被害に苦しんだり、自宅に帰れず避難生活を強いられるなど、県民の元気や笑顔が失われ、福島県全体が活気を失っている状況にあります。さらに、福島大学の学生・教職員の中にも自宅や大切な人を亡くしたり、放射能という目に見えない恐怖に不安を抱えている者もいます。

私たちはこんな時だからこそ、福島県民にもう一度元気や笑顔を取り戻してもらうための支援や、今回の震災で被災した福島大学の仲間のために何かをしたいという意欲に満ち溢れています。支援を必要としている福島県民・仲間を支えることにより、大学、そして福島県を元気にしたいという熱意を持つ学生たちが活動・奮闘する場として、私たちは福島大学災害ボランティアセンターを設立しました。

 

 

 

<設立までの経緯>

東日本大震災以降、福島大学生は全国各地でボランティア活動を行っていました。福島市においても福島大学避難所やあづま総合運動公園避難所をはじめとする各地の避難所の運営に携わったり、復興支援イベントを運営したりと、福島大学生は積極的に活動していました。5月に入り、大学が始まると学生が福島に戻ってきましたが、そこにはボランティア活動を続けたいという思いを持つ学生がたくさんいました。そこで、「福島大学避難所」のスタッフと、主にあづま総合運動公園で活動していた「福Love」のメンバー、そしてすでに福島大学にあった「学生ボランティアグループ key’s」のメンバーが中心となり、新たに「(学生団体)福島大学災害ボランティアセンター」を設立しました。2018年3月現在、約200名がメンバー登録しており、福島県内を中心に活動をしています。 

 

 

<これまでの活動>

・福島県内各地の避難所の支援(誕生日会などのイベント運営、足湯活動)

・義援金を集めるためのフリーマーケット(福島大学S棟前)

・津波被災地への人員の派遣・活動(新地町、相馬市、南相馬市)

・子どもの遊び支援、学習支援(相馬市みなと保育園、南相馬市小高区 等)

・仮設住宅入居者への支援(足湯活動、季節イベント 等)

・リフレッシュキャンプの実施(三重県、愛知県、長野県)

・県外避難者への支援(家族キャンプ、米沢10円バザー)

・風化防止・風評被害の解消(大使キャンプ、東北復興フェア等の物産展)

・シンポジウム・報告会への参加(生涯学習ネットワークフォーラム 等)

 

                                 等々

 

 

 


<組織図>